この数年間、やりたいことがなくてぼんやりとしていた。時間を使うのではなく、ただ時間が過ぎてく感じ。韓国のラップを聴きながら出勤し、韓国のラップを聴きながらルーティーンのような仕事をなんとなくこなし、家に帰って韓国ドラマを観て、もやもやして寝る。そんな感じだった。
コロナの影響も少なからずあるけれど、決してそれだけじゃない。何をすべきかわからなかった。やりたいことがなかった。このままではいけないと思いながらも、記憶にも残ることなくあっという間にスクロールされていくような毎日。
なんのきっかけで思いついたのかははっきりしないのだけど、ある日、やってみたいことがわいた。それを友達に話したらなんと一緒に冒険してくれるという。すぐに冒険の準備をはじめたところで、自分たちがとことん無装備であることがわかった。
なんにも知らないことにめちゃくちゃ興奮する。いや〜どうなっちゃうんだろうってのも自分たち次第。
たんのしい。
これをわくわく・ドキドキというのではないか!
この感覚、いつぶりだろう。ダンスを始めた18歳の頃の感覚に似ているかもしれない。面白いからやる。そんな感覚で仕事ができる日が来るなんて最高だ。失敗する気はさらさらないが、これはもう、やりたくてやっている。それだけで、わたしの人生にとっては十分な意味があるように思う。
自分が知らないことに挑戦するというのはシゲキが強いのか、このところ毎日21時には眠くなる。運転の練習をした日もそう。大好きなSMTM10のリアルタイム放送を観たいのに、23時まで起きていられない。そんでもって幸い、寝てしまえる。隣で母も寝ている。(母さんは横になったら平均5秒で寝ます)
年齢的に、結婚も子育てもしていないことに引け目を感じていたけれど、わくわく・ドキドキの日々が始まってから、全く気にならなくなった。
長い緊急事態宣言が明けたある週末。朝8時に家を出て教習所へ行き、学科を2つ受けて、合間にiPadでSMTMと高等ラッパーを観て、午後に2時間路上教習に出て、そのまま「山里亮太の140」に向かい、1年半ぶりに会場でライブを観る。電波には絶対にのせられない刺激のつよぉ〜いお話しを3時間。くったくたになって家に帰ると母が夕飯を食べずに待っていた。自分のためだけに時間を使い切ったのに、食事を用意してくれている家族がいる。
43歳です。母に家事をしてもらってます。この幸せ、堂々と感じてもいいよなと思いながら、重たくなった身体をベッドに沈めた。