「年齢はただの数字」というキーワードが使われるとき、いや、逆に年齢意識してない?と思うことがある。少なくとも自らそう発言する場合は、意識してるからこそのアレじゃない?と思ったりする。
主に「何か新しいことを始めるのに遅すぎることはない」という意味や、「体力の衰えなんて言い訳にするな」という場面で多く引用され、「Age is just a number」とかオシャレな英語バージョンで引用する者もいたりする。
とにかく「年齢はただの数字」というのは、一般的にはまぁまぁ歳行っちゃってるけどそんなの関係ねえ!と、自分自身を鼓舞しつつ周りの賛同も得るというスーパーポジティブセンテンスなのである。
ちなみにわたしは年齢はゴリゴリに影響する、と思っているクチで、「年齢はただの数字」に対しては、どちらかといえば、ベッキーがかつて頻繁に発言していた「疲れたという言葉は絶対に言わない」に近いものを感じていた。
そんなわたしに「年齢はただの数字」という言葉がしっくりきた出来事があった。
極寒キャンプの帰り、途中の駅までとっちゃんが車で送ってくれることになった時のこと。
車内は、少年隊、光GENJI、南野陽子、斉藤由貴、浅香唯など、とっちゃんセレクトの80年代歌謡曲が流れていて、どれもこれもなつかしくて思わず口ずさんでしまった。
中山美穂の『派手‼︎』が流れると「はぁでぇ〜だぁねぇ〜は・で・もいいけどぉ道路でぇキッスはぁちょっと行き過ぎぃ〜〜〜」と車内合唱。
するととっちゃんが
「今この瞬間に、半径1キロ以内で中山美穂の『派手‼︎!』聴いてんのって、俺らだけじゃね?」
と誇らしげに言った。
すげえマジに言ってる。なんだこの感じ。あ、あれだ。リアルタイムで『派手!!!』を聴いていた時代に男子としていた会話みたいだな、と思った。
そして「年齢はただの数字」ってこういうことじゃないか?やっぱとっちゃんてかっけえな、と心から思った瞬間だった。
おそらくとっちゃんの口から「年齢はただの数字」が出ることはない。きっと10年後も「ニッキ(錦織一清)って一番ダンスうまいよね?」と言っているに違いない。とっちゃんはいつだって周りの目を気にすることなく、自分がカッコいいと思うことだけを追うのだ。
大人になるにつれて周りを気にしすぎたり、何かを封印していくことが増えたりしているわたしには、とっちゃんがとても眩しくて、めちゃくちゃ憧れている。